2009/07/20
遺伝子組み換え 4
月のとうふ通信(十九)
もうひとつ問題だなぁと思うのは、遺伝子組み換えの技術が、本や音楽の著作権のように特許の対象となっており、それを開発した企業が「特許権」を利用したビジネスを展開していることです。自社が開発した技術を守ることは、現代の自由経済では当たり前の商行為だと思います。しかし、その結果を考えるとただごとではないと思います。植物の遺伝子に特許がつくわけです。種子というのは風や動物たちなどによって移動拡散していきます。もしかすると、いつのまにか自分の畑にも特許のついた種子が落ちて発芽し実をなすかも知れません。それを特許を持つ企業の知る所になれば訴えられて損害賠償金を支払わなければならない事態に。さもなくばその企業の種子を買うことに。近い将来、農家は種子を選択する自由すらなくなってしまうかも知れません。